臓器提供や献体しても遺骨ダイヤモンドはつくれます

2024年1月5日金曜日

ダイヤモンド以外の供養

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死を誰かのために役立てる方法として、臓器提供や献体があります。臓器提供は、脳死した後、あるいは心臓が停止した後で、病気で苦しむ人に移植するために臓器を提供することです。

このような疑問にお答えします。

✓ 臓器提供の意思表示方法
✓ 献体とは?
✓ 献体の方法?

臓器提供や献体しても遺骨ダイヤモンドはつくれます

臓器提供や献体してもダイヤモンドは作れます。家族に依頼しておくか、お一人の場合は終活協議会の心託サービス、あるいは遺書を遺しておくといいです。

臓器提供の意思表示方法


臓器提供は生前に(今のうちに)意思表示をすることで可能です。次のようなものがあります。

  • インターネットで
    公益社団法人日本臓器移植ネットワークに臓器提供意思を登録
  • 公的なカード類
    運転免許証・健康保険証の裏面にある意思表示欄に記載
  • 個人的にも
    エンディングノート・臓器提供意思カードに記載しておく

臓器提供の現状

脳死となった人からの臓器提供が間もなく1000件に達する。1997年に臓器移植法が施行されてから26年。家族の承諾があれば臓器提供が可能になる2010年の法改正で提供数は増加傾向にあるが、実際に移植を受けられたのは希望者の3%に満たず、依然として臓器提供者(ドナー)不足は解消していない。10歳未満女児に脳死移植 肝臓、小腸同時―京大病院 京都新聞

臓器移植はアメリカで年間約1万4000人ですが、日本は年間100人前後です。アメリカの1%もありません。どこに原因があるか。日本国内でもほとんどの人は、運転免許証や健康保険証の臓器提供意思表示欄に◯をつけていると思います。健康保険証や運転免許証は大人が自分で意思表示できます。子どもの場合は両親の同意と脳死の判定がないと臓器提供ができません。

全国で年間100例しかなければ受け入れ施設も、積極的には準備しなくなるかもしれません。臓器提供が認められている国内の施設は896カ所あります。その半数以上で臓器提供の体制が整っていないようです。

全国 896 施設の5類型施設のうち、18 歳未満も含め体制が整っている施設は 269 施設、18 歳以上の体制が整っている施設は 166 施設となっており、体制が整っていない施設は461 施設で全体の 51.4%であった。(厚生労働省)。

献体とは?

 献体は、医学・歯学の大学で行われる解剖学実習のために、死後、無償で遺体を提供する行為です。

献体ができない?

 献体を希望される方が生前から大学に登録をして、亡くなられた時にその遺志に沿って、遺体が大学に提供され実現します。献体は医学発展のために行われます。その希望者も近年増えていて、遺体の保管場所確保ができないという新しい問題も出てきています。

  • 献体登録の受け付けを停止・制限
  • 遺体の引き取りが円滑に進まない

献体の申し込み先

献体は医科および歯科の大学へ申し込みします(大学病院ではありません)。都道府県にひとつ程度、医学部や歯学部のある大学があります(例:栃木県だと獨協医科大学・自治医科大学)。または、上記の日本篤志献体協会に問い合わせして、献体篤志家団体(「献体の会」「白菊会」)に申し込みします。

献体については、申込み方法がそれぞれによって異なります。

献体が余っている?

献体を申し込みされていた御婦人(故人)から聞いたのですが「最近は献体を受け付けていないかもしれない」。その理由は「献体が余っているから」。

50年前の献体登録者は約1万人で、全国の医学部歯学部の解剖で必要な数を満たすことはできなかったそうです。そのため、引き取り手のない身元不明者の遺体も解剖に用いられていました。現在は31万人の登録者があります。

現在、わが国には献体篤志家団体が62団体あり、北は北海道から南は沖縄まで、献体登録者の総数は315,641名を越え、そのうちすでに献体された方は152,795名に達しています(令和4年3月31日現在)。日本篤志献体協会

献体が増加した理由は、

  • 献体に関する法整備で認知が広まった
  • 臓器移植の普及
  • 大規模な自然災害から「自らの意思で最期を決めたい」
  • お墓に入りたくない
ことが影響しています。各大学で年間100人程度の検体を受け付けているようです(受付を中断している大学もあります)。

墓じまいに通じる意識がある

時代の流れが献体に移ったあと、墓じまい現象も起こりました。どちらも、

  • 人生の意義を遺したい
  • お墓はさみしい
  • 子どもたちに手間を掛けさせたくない
という感情があることは否めません。社会の高齢化や核家族化・単身世帯の増加も背景にありそうです。

  • 葬儀費用の心配
    献体をすれば、死後、遺体の搬送費用や火葬費を出してもらえる
  • お墓の心配
    遺骨を引き受ける先がない場合は、共同墓地などへの納骨

遺体を売買されていた時代もあった

海外で遺体が売買されたあと一部、解剖用の献体となった事件がありました。

コディさんは米テネシー州のキャンプ場で、年季の入ったトレーラーハウスに両親と一緒に暮らしていた。2016年8月2日、コディさんは、透析から帰宅する途中で心臓発作を起こし亡くなった。貧しくて埋葬も火葬もできず、両親は息子の遺体を「リストア・ライフUSA」という団体に提供した。この団体は、献体を丸ごと、あるいは部分的に研究者や大学、医療研修施設などに売っていた。ロイター

日本国内では昭和50年代(今から40年前)に法整備が進みました。

  • 献体は見返りを求めるものではない
  • 福祉の代行になってはならない
  • 医学の発展のための献体

自分の死後について考えてみるのが終活

献体の認知も広まり利用者も増えていますので、臓器提供や献体についての話題になることも珍しくありません。自分の死後、自分がどうありたいかという願いは、終活における大きな目的です。

公正証書と心託

献体や臓器提供が行われる場合も遺書などでご自分の遺志を遺しておくとよいでしょう(生前に希望しておく、公正証書など)。公正証書は自分でやれば3万円ほどで作ることができるのですが、手続きの方法や形式、持ち込み方などわからないことが多いと思います。公正証書を専門にしている弁護士や行政書士さんもいらっしゃるので、相談してみるとよいです。

終活の専門家でも公正証書にしてくれるサービスがあります。終活協議会の「心託(しんたく)」は、死後や生前の希望を(認知症になってしまったときなど)、意思表示ができなくなったときのことを事前に聞き取りしておいてくれるサービスです。

この心託に申し込みすると担当の方が自宅へ訪問してくれて、あなたの希望をきいてくれます。

  • 財産・自宅・相続
  • 介護施設・かかりつけの病院
  • 葬儀の方法・家族への連絡方法
  • 家財道具などの片付け方法
これら死後にだれがどのように行うかを決めて公正証書にまとめます。そのときに希望をもれなく仕上げてくれるサービスが心託です。

心託で遺骨ダイヤモンド

ダイヤモンドを希望するときも、心託サービスを使って公正証書に記載してもらいます。公正証書や遺書に書いてあると、だれがそれを執り行うか明確になります。その費用は事前に支払いしておくか、この貯金を使ってダイヤモンドを作ってください、と希望しておきます。ダイヤモンドの窓口では、遺骨になられた故人からの依頼までは取り扱っていないので、だれか生きていらっしゃる人が申し込むことになります。

まとめ|臓器提供や献体しても遺骨ダイヤモンドはつくれます

臓器提供や献体してもダイヤモンドは作れます。家族に依頼しておくか、お一人の場合は終活協議会の心託サービス、あるいは遺書を遺しておくといいです。

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