アクセサリーは仕事で着けられないだろ、と夫が言った日のこと
「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」
私がそう言うと、夫はまたしても眉をひそめた。
「アクセサリーなんて、仕事で着けられないだろ」
(はい出ました、夫の現実的スイッチ。
しかも今日はちょっと強め)
私は深呼吸して、ゆっくり言った。
「だからこそ、ダイヤモンドにしたいんだよ」
夫はぽかんとした顔をした。
「どういうことだ?」
アクセサリーを着ける理由ができる
「ねぇ、あなたも思ったことない?」
- もう若くないし似合わないかも
- 職場で浮きたくない
- アクセサリーをつける習慣がなくなった
「私もそう思ってたの。でもね」
私は夫の目を見て言った。
「これは母の形見なのって言えるアクセサリーなら、堂々と着けられるんだよ」
夫は少し黙った。
「それなら、確かに誰も文句言えないな」
遺骨ダイヤモンドはアクセサリーじゃない
「遺骨ダイヤモンドはね、ただのアクセサリーじゃないの」
- お母さんとの永遠の絆
- 心の支え
- いつも一緒にいられる安心感
「だから、年齢とか職場の雰囲気とか関係ないんだよ」
夫は静かにうなずいた。
アクセサリー禁止の職場でも工夫すれば身につけられる
「もし職場がアクセサリー禁止でもね」
- ネックレスは服の下に隠せる
チェーンを短くすれば、外から見えない。 - シンプルなデザインなら問題なし
派手じゃなければ、誰も気づかない。 - 結婚指輪と同じ特別枠
遺骨ダイヤモンドは形見だから、結婚指輪と同じ扱いになることも多い。
夫は少し笑った。
「お前、絶対こっそり着ける気だろ」
「もちろん」
夫へ──アクセサリーじゃなくお母さんそのものなんだよ
私は夫に向かって、静かに言った。
「アクセサリーを着けたいんじゃないの。
お母さんを身近に感じたいんだよ」
夫はしばらく黙っていたが、
やがて小さくうなずいた。
「そういうことなら、分かる気がする」
その言葉に、私は胸がじんわり温かくなった。