遺骨ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違い(天然と合成ダイヤモンドの違いも?)

2024年1月10日水曜日

遺骨ダイヤモンドの概要

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遺骨ダイヤモンドは、火葬後に遺骨にふくまれる炭素を抽出して人工的に高温高圧をかけることで生成された合成ダイヤモンドのことです。人工的に生成されていますが、硬度、輝き、組成は、天然ダイヤモンドとまったく同じです。生成工程で大きさや色をコントロールすることもできます。生成には数か月かかります。

遺骨ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違い

遺骨ダイヤモンドというと「遺骨ダイヤってなに?」と疑問に思われる方も多いでしょう。遺骨というと「めっそうもない」と話題を避けるかもしれませんが、遺骨や遺灰だけではないのです。その他にも結婚指輪にされる方や赤ちゃんの誕生を祝って作られる場合もあります。それらをまとめて「炭素から作るダイヤモンド(またはメモリアルダイヤモンド))といったりもします。今回は、もっとも質問の多い、「遺骨ダイヤモンド?」についてお伝えいたします。

遺骨ダイヤモンドは、火葬後に遺骨にふくまれる炭素を抽出して人工的に高温高圧をかけることで生成された合成ダイヤモンドです。

遺骨から炭素の抽出


最初に、遺骨から炭素を抽出します。遺骨・ご遺灰はカルシウムがほとんどです。炭素は火葬のときにほとんど燃えて二酸化炭素として煙になってしまいます。ですが、遺骨の中にまだほんの少しだけ炭素が残っています(重量比率で1%)。この残った微量の炭素をラボで抽出しています。60gの遺骨の1%は約0.6gです。ダイヤモンド1ctの重さは0.2gですので、0.6gの炭素があれば3ctのダイヤモンドが作れてもおかしくないことになります(実際には2ctまでしか作れないです)。

天然ダイヤモンドと同じように高温高圧をかける

天然ダイヤモンドの結晶が生まれるのは地下120kmより深い場所です。炭素から作るダイヤモンドは地下120kmと同じ超高圧高温の環境をラボで再現しているのです。地下120kmで育った天然ダイヤモンドはマグマによって地上まで運ばれます。その間、数百万年ともいわれています。ラボでは、数ヶ月かけてダイヤモンドを成長させています。

合成ダイヤモンドと人工ダイヤモンド

合成ダイヤモンドや人工ダイヤモンドという呼び方にも注意が必要です。ジルコニアという「フェイク」ダイヤのことも「合成ダイヤモンド」・「人工ダイヤモンド」と勘違いしている人がいるからです。ダイヤモンドという名称はダイヤモンドにしか使えません。ジルコニアはダイヤモンドではありません。また、人工石のうち合成石と人造石があります。合成石は人工的に作られた自然界に存在する石のことで、人造石は人工的に作られた自然界に存在しない石です。

※このため正確には合成ダイヤモンドが正しい呼び方です:合成ダイヤモンドとは自然界に存在するダイヤモンド原石を模して人工的に作られたダイヤモンドのこと。自然界に同じ成分の石が存在するときは合成石という呼び方が適当。

合成石 synthetic stone

同種の天然石とほとんどあるいは全く同一の化学特性、物理特性、内部構造を有する、一部あるいは全体を人工的に生産した物質をいう。

合成ダイヤを「ジルコニア」に注意|国民生活センター

専門家は、合成ダイヤモンドのことを「天然ダイヤモンドと同じダイヤモンド」と呼んでいます。

キュービックジルコニアを「CZ(cz)ダイヤモンド」という表記で販売するネットショップが目立つようになってきました。しかし、キュービックジルコニアは、あくまでもダイヤモンドを模した人造石であり、材質や組成は、ダイヤモンドとまったく別物です「ダイヤモンド」という表記は、本物のダイヤモンドのみが用いることのできる記載であり、前後に別の言葉(例:CZ、cz、モアサナイト、等)が付いた上で、さもダイヤモンドであるかのような売り方がされている場合、不適切な表記であると考えたほうがよさそうです。これ以外にも、安価なアクセサリーでは、チェーン部分を、鉛合金や真ちゅうにロジウムメッキなどのメッキを施し“プラチナ仕上げ”と称して売っているものもあります。金属アレルギーのある人にとっては装用時の安全性の問題からも避けるべきでしょう。本物であればとても買えないようなサイズやクオリティーの石が、異様なほど廉価で出ている場合、ネットショップであれば、ページの最後の方に、実際に使用している材料が書かれていることも多いので、商品の説明を隅々まで読み込み、十分に調べ、価格と商品について納得した上で、場面に応じて本物と上手に使い分けてください。 「ジルコニア」国民生活センター注意喚起

イミテーション imitation

宝石の模造品全般に対する呼び方で、ガラスやプラスチックなどでつくった模造品や、ダブレット、フォイルバックなども含めてイミテーションと呼ぶことがある。

鑑別 identification

宝石の種類、真偽、処理の有無などを科学的に検査すること。科学的検査の結果を記載したのが宝石鑑別書である。

ファンシー・カラー fancy color

ダイヤモンドのなかには魅力的な色調をもったものがあり、ファンシー・ダイヤモンドと呼ばれている。ダイヤモンドの色としてはブルー、イエロー、オレンジ、グリーン、ブラウン、ピンクなどがある。放射線処理によって人工的にも着色できる。

天然ダイヤモンドでは、褐色のダイヤモンドが一番産出量が多いです。ダイヤモンドの色を決めるのは結晶の中の不純物です。

  • オレンジ:窒素
  • 青色:ホウ素
  • 黒色:グラファイト
  • 緑色:窒素
  • 褐色:それら諸々の成分が混じっている

天然ダイヤモンドでは産出される量で希少価値が決まります。青色は人気がありますが、産出量が少ないピンクダイヤはさらに高価です。炭素から作るオレンジダイヤも天然のダイヤモンドと同じように炭素を高温高圧でプレスして作ります。炭素から不純物を取り除き、炭素にどの元素を残すかでカラーをコントロールしています。

遺骨ダイヤモンドの申込み・問合せ窓口は?

遺骨ダイヤモンドの窓口は、日本国内に6社以上あります。どの窓口を選ぶかは、それら窓口にどれだけ魅力を感じられるかで決めてください。私の場合は、1社だけ懇意にさせていただいている窓口があるので、おすすめは?と問われたらそこを答えることにしています。

ダイヤモンドのことでわからないことや疑問質問がありましたら、電話やメールで問い合わせするといいです。日本語が通じない窓口もあるので注意してください。高いお金を払って申し込むので、事前に信用できる窓口を見つけておきましょう。そのためには、たとえば「資料を送ってください」と最初に簡単なお願いしてみるといいです。対応が悪いようなら、以降連絡しなければいいのです。

まとめ|遺骨ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違い

遺骨ダイヤモンドは、火葬後に遺骨にふくまれる炭素を抽出して人工的に高温高圧をかけることで生成された合成ダイヤモンドです。人工的に生成されていますが、硬度、輝き、組成は、天然ダイヤモンドとまったく同じです。生成工程で大きさや色をコントロールすることもできます。生成には数か月かかります。

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