「お母さんのダイヤモンドを、私たちで分けたい」夫へ、兄弟姉妹でできる供養の話

「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたい」。そう伝えたら、夫がポツリとつぶやいた。「お前ひとりで独占するのか?」

夫は、お母さんを失った悲しみを、私と同じように感じているはずです。

だからこそ、今回は、お母さんのダイヤモンドを、兄弟姉妹で分かち合うという、新しい供養の形についてお話ししたいと思います。


「複数個作れる」遺骨ダイヤモンド

遺骨ダイヤモンドは、ラボで同時に複数個作ることができます。

「どうせなら、兄弟みんなで持とう」

そう考えているご家族は、実はたくさんいるのです。

ただし、いくつか注意しておきたい点があります。

  • 大きさの違い:

    同じ大きさで作るように依頼しても、仕上がりに多少の差が出ることがあります。大小のダイヤモンドができた場合、どう分けるか、事前に話し合っておくことが大切です。

  • 遺骨の量:

    ダイヤモンドを複数個作るには、その分、遺骨に含まれる炭素も多く必要になります。事前に窓口に相談して、必要な遺骨の量を確認しましょう。

割引プランと「ミニダイヤモンドペア」

会社によっては、複数個の依頼で割引が適用される場合があります。

また、特定の窓口では、「ミニダイヤモンドペア」というお得なプランがあります。

これは、0.015ct~0.04ctという小さなダイヤモンド2個をセットにしたもので、アクセサリーとしても日常使いしやすいデザインです。費用も、通常のダイヤモンドよりずっと手頃な価格になります。

遺骨ダイヤモンドを分かち合う

先日、私がお世話になっている窓口に、兄弟で遺骨ダイヤモンドを依頼された方がいました。

「お兄さんから、妹さんへのプレゼントです」と、出来上がったダイヤモンドの大きい方を、妹さんのリングにすることに決めたそうです。

このように、遺骨ダイヤモンドは、故人を偲ぶだけでなく、家族の絆を深めるきっかけにもなるのです。

「お母さんのダイヤモンド、あなたと私、そして兄弟みんなで分け合いたい」。

そう伝えれば、きっと夫も、私たちの気持ちを分かってくれると信じています。

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