お墓を建てたくないと言ったら夫が固まった日のこと

「お墓を建てたくないんだよね」

夕飯後、私はそっと切り出した。

夫は箸を止め、固まった。

「じゃあ、お母さんのお骨はどうするんだ?」

出た、夫の現実的スイッチ。

このスイッチ、便利な時もあるけど、今はちょっと困る。

私は深呼吸して言った。

「手元供養っていう方法もあるよ。でもね」

夫は眉をひそめた。

「でも?」

「手元供養はお骨の一部しか手元に置けないんだよ」

夫はさらに困った顔になった。

「じゃあ残りは?」

私は静かに答えた。

「だからこそ、遺骨ダイヤモンドなんだよ」

手元供養が増えている理由

「最近はね、お墓を持たない人が増えてるの」

-お墓を建てるお金がない

-管理が大変

-お墓参りに行けない

-いつもそばに感じていたい

夫はうなずいた。

「確かに、うちもお墓参りは大変だったな」

「でしょ?

でも手元供養はお骨の一部しか使えないの。

残りは結局どこかに埋葬しないといけない」

夫は腕を組んだ。

「それは困るな」

遺骨ダイヤモンドは最後の切り札

私は夫に向かって、ゆっくり言った。

「遺骨ダイヤモンドだけは、お骨を全部使えるんだよ」

夫は目を丸くした。

「全部?」

「そう。

だから埋葬場所を探す必要がなくなるの」

夫はしばらく黙っていたが、やがて小さくつぶやいた。

「それなら、お墓いらないな」

「そうなの。

お母さんはダイヤモンドになって、ずっとそばにいられるんだよ」

夫の表情が少し柔らかくなった。

お墓がなくても寂しくない理由

「お墓がないと寂しいって思うかもしれないけどね」

私は夫の手をそっと握った。

「ダイヤモンドって永遠の輝きなんだよ。

お母さんとの絆が、ずっと私たちを見守ってくれるの」

夫は静かにうなずいた。

「それなら、寂しくないな」

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