夫へ──母を偲ぶために選んだ「メモリアルダイヤモンド」とは
母が亡くなったとき、私は「メモリアルダイヤモンドを作ろう」と決心しました。あなたは反対していたけれど、私にとってそれは、母の存在を手元に残すための大切な選択でした。
このブログでは、メモリアルダイヤモンドがどんなものなのか、なぜそれが特別なのかを、科学的な背景も交えてまとめました。
メモリアルダイヤモンドとは?
メモリアルダイヤモンドは、火葬後の遺骨や遺灰、遺髪、思い出の品などから炭素を抽出し、人工的にダイヤモンドを結晶化させたものです。
- 🔹 天然ダイヤモンドと同じ成分(炭素)でできている
- 🔹 地下150kmの環境を人工的に再現して作られる
- 🔹 2004年にアメリカで初めて遺骨から作られた
地下150km──ダイヤモンドが生まれる場所
天然ダイヤモンドは、地球の地下約150kmの高温・高圧環境で、炭素が結晶化して生まれます。
- 地下150kmは、鳥取県の大山(1,709m)の約100倍の深さ
- 東京駅から水平方向に150km離れると、静岡県富士駅や山梨県韮崎駅あたり
この深さは、地球の表面からほんの少し内側。それでも、自然界では数百万年かけてダイヤモンドが育ちます。
高温・高圧──人工ダイヤモンドの条件
人工的にダイヤモンドを作るには、以下の条件が必要です:
- 高温:約1,600℃
- 高圧:約10万気圧(=水深1,000km相当)
この環境を再現するために使われるのが「キュービックプレス」という装置。上下・左右・前後の6方向から圧力をかけて、数週間かけてダイヤモンドを育てます。
炭素の純度が鍵
実は、ダイヤモンドを作るよりも「炭素を取り出して純度を高める」ほうが難しい技術です。
昔の人工ダイヤモンドは:
- 透明度が低く濁っていた
- 空洞やひび割れが多く、欠けやすかった
- 品質が安定せず、同じものが二度と作れなかった
現在は技術が進み、安定した品質のメモリアルダイヤモンドが作られるようになりました。
合成ダイヤモンドの歴史
- 1879年:人工ダイヤモンドの生成方法が発見されるも再現できず
- 1950年代:GE(ゼネラル・エレクトリック社)が製造に成功
- 1980年代:天然以上の品質の人工ダイヤモンドが誕生
- 2004年:初めて遺骨からメモリアルダイヤモンドが作られる
今では、装飾用としても通用する美しいダイヤモンドが、故人の炭素から作られています。
メモリアルダイヤモンドの窓口について
日本国内には6社以上の窓口があります。どこを選ぶかは、対応の丁寧さや信頼感が決め手です。
- 資料請求から始めるのがおすすめ
- 疑問があれば電話やメールで問い合わせ
- 対応が悪ければ、無理に続ける必要はありません
私は懇意にしている1社があります。おすすめを聞かれたら、そこを答えるようにしています。
👉「ダイヤモンドの窓口6社」や「老後の資金が足りないのでメモリアルダイヤモンドを紹介してみる」など、関連リンクも掲載しています。
まとめ|母を偲ぶために選んだかたち
天然ダイヤモンドは、地下150kmの高温・高圧で炭素が結晶化したもの。メモリアルダイヤモンドは、その環境を人工的に再現して、母の炭素から作られた宝石です。
科学の力で生まれたこのダイヤモンドは、私にとって母の存在そのもの。手元にあることで、心が少しだけ穏やかになるのです。
ご希望があれば、この記事に合うタイトル案やアイキャッチ画像のイメージもご提案できます。「母を偲ぶ、私だけのダイヤモンド」なども素敵ですよ。
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