ペット終活もエンディングノート|ペットの病気や介護の費用
ペット終活とはペットとのお別れの準備をすることです。ペット終活の目的は、
ペットと飼い主さんのどちらが先に逝くのかによって、2通りの準備を飼い主さんがすることになります。この記事では、ペット終活でのお役立ち情報もご提案させていただきます。
ペット終活にもエンディングノートを
ペット終活でも結論は、「エンディングノートを書いておく」ことです。ペットにはエンディングノートを書けません。エンディングノートを飼い主さんが書くことで、お互いの病気や怪我、入院やお別れのときに役立ちます。なによりペットロスを軽くすることができるのでオススメで、今回の結論になります。
ペット終活でお金のかかる時期
- ペットの医療と介護の保険
- ペットの火葬
- ペットと入れるお墓
ペット終活とペットにお金のかかる時期はほぼ同じです。ペットを思う気持ちを優先するので、費用がかかることばかりです。ですので「安く済ませよう」「賢い買い物をしたい」という考えは捨てておきます。
「これくらいでいいだろう」と、簡単にしたり合理的に済ませたら後で大きな後悔につながります。
ペットにお金をかけるときのことを考えればペット終活になる
- ペットが病気になったり介護が必要になった
- 飼い主さんが入院してだれかに世話をお願いしたい
- ペットが亡くなった
「賢い買い物」のようなオトクな情報はないです、ということを先に申し上げます。
「ペットはわが子と同じ」という立場でアドバイスさせていただきます。
ペットが病気になったり介護が必要になったときの準備
- ペット保険
- エンディングノートを書いておく
- 思い出を作っておく
です。順番に説明します。
ペットの保険
ペットの場合も保険の加入や見直しが必要です。
ペットには公的保険制度がありませんから、動物病院への支払いは100%です。動物病院への支払いのあと、保険会社からペットの医療費の補償が受けられます。
人間の医療費に比べ動物病院の医療費は比較的安く済みます。とはいっても支払うときは正直、高いです。
みんなでペットの医療費を助け合うのがペット保険の精神です。
「この子は元気なので、入らなくてもいいか」と考えるのではなく、「ペット保険に入ることで他の子も助かる」と考えると、保険に入りやすくなります。
ペット保険の見直しは定期的に必要です。同じ保険に一生入り続ける必要もありませんし、そのような仕組みにもなっていません。
保険の見直しで大切なのは、①手術・外来などの特約 ②ペットがかかりやすい病気の特約 ③補償割合の決定 です。
ペットの医療費と保険
ペットの医療費に年間6万円まで払っている家族は約50%。
ネコは腎臓病にかかりやすく透析や点滴が毎日必要にあることもあります。点滴といえども1回1,000円もします。
イヌは小型犬・大型犬によって医療費がまちまちです。なかには20万円近く払っている飼い主さんも8%ほどいらっしゃいます。
ペットによってかかりやすい病気があります。病気のリスクが高いようでしたら、その病気の特約に入っておくといいです。
癌と骨折は治療費が高額になりがちです。内科的治療で直せない病気や、頻繁に発生し殆どの場合手術が必要になる骨折やヘルニアは、特にお金がかかります。
ペットの「苦しむ姿を見たくない」「最期まで治療してあげたい」と願うなら、高額な治療費だけにしぼった保険もあります。
手術を含むのか、通院も含むかなどでも細かく設定できる保険もありますので、ペットの年齢に合わせて保険を見直しすことは大切です。
ペット保険を選ぶときは値段で選ばない
ペット保険の保険料相場は各社だいたい同じです。
ペット保険を検索して月々の保険料で比較・選定するかもしれませんが、これはまちがいです。
保険会社に申し込む際の補償割合によって、保険料がかわってくるからです。50%〜90%というのが多いです。あとはペットの年齢が高齢になるに連れ高くなります。
ペット保険を利用した(動物病院でお世話になったあと保険の還付を受けた)割合は、半数以上いらっしゃいます。
ペットが健康だと保険を掛けなくても良いのでは?と、思いがちですが、保険を使う機会は必ずあります。
他のペットたちのためにも保険に入ることをオススメいたします。
- 保険の金額で選ばない
-
ペットの特性に合わせた特約をつける
(年齢・かかりやすい病気・室内飼いかどうかでもちがう) -
お財布事情を考慮して保険に入る
(保険料を払い続けられるか・いざというとき適切な治療を選択できるか)
ペットの介護にエンディングノートを
高齢のペットをお持ちの5家族に1家族が「ペットの介護」をしています。ペットも高齢になると持病や投薬、介護など通常のお世話以外にもケアが必要になります。
このとき準備しておくのも(人間と同じで恐縮ですが)、「エンディングノートを書いておく」ことです。
エンディングノートに書く内容は
- 食べ物:好みや嫌いなもの・アレルギー
- 排せつ・おでかけ
- マイクロチップ
- ノミダニの予防・予防接種
-
かかりつけの動物病院
持病・お薬・通院履歴・去勢・避妊・血液型・体重 - 介護の方法やケア・日常のお世話・生活習慣
- その他:気にかけていること
になります。
エンディングノートを使う良い点は、考えながら書く項目があるところです。たとえば、
- ペットとの出会い
- 名前の由来
- ペットと一緒にやりたいこと
- 延命治療・介護・葬儀・供養について
- ペットに伝えたい気持ち
エンディングノートを書きながら考えていると、自分の気持ちに整理をつけることができます。
ペットロス寄りの気持ちをペットへの感謝に変えることもできます。おなじことは、ペット日記でも言えます。
エンディングノートやペット日記で思い出を作っておく
ペットの毎日を整理して思い出にするのがペット日記ですが、このようなときに活躍します。
- 飼い主さんがお世話ができなくなったとき
- 緊急時ペットが他人の手に渡るときのためにも
- 預け先や病院側が困らないように
エンディングノートやペット日記は、ペットとの思い出や愛情を育むだけではありません。
情報をまとめておくことで、いざというときにペットのことを親戚や友人に頼みやすくなります。
かけがえのないペットとの時間を記録しておくことで、あとから幸せな気持ちにも思い出すことができますね。
飼い主さんが入院してペットのお世話をお願いするとき
飼い主さんが入院するまえに、あわててペットのお世話をお願いすることがあります。
急に依頼された親戚や友人は、引き受けたくても、ペットに何かあったときの戸惑いからすぐには引き受けてくれません。
ペットを引き取ってくれる人を事前に探して、引き継ぎに必要な資料を用意しておきましょう。
- ペットのことを知っている人
家族・友人・親戚 - 自分が元気なうちにお願いしておく
-
ときどきペットに会いに来てもらう
エンディングノートやペット日記をシェアする
もしも、近くにそのような人が居ないときは、このような施設も整備され始めています。
ペットと一緒に入れる老人ホーム
ペットと一緒に入れる有料老人ホームや高齢者向け住宅があります。ホームの敷地内であればペットが自由に歩き回れるところが多いです。
ペットのエサ代は余分にかかります。散歩を代行してくれるサービスがあるホームなら、自宅に居たときと同じようなペットとの暮らしができます。
ペットの介護施設
住所:埼玉県加須市久下5-316-1
飼い主さんの健康状態による事情を考慮して入所できます。
例えば、長期入院することになって他に頼る所がないという事情や、ペットホテルのお預かりサービスで、もはや対応できないような場合です。
ペットの終(つい)の棲家になりますので、事前に訪問・お願いしておきましょう。
ペットの里親の募集は難しいです
- 他の飼い主や動物保護団体からペットを譲り受けること
- 譲り受けた人のこと
ペットの里親募集はとても難しいです。
不幸な思いをしたペットが再び不幸にならないようにしなくてはなりません。新しい家族との関係が作れないこともあります。
生活の変化がストレスになることがあり、せっかく巡り合った里親とペットが突然うまくいく場合は多くないです。
- トイレの失敗
- 首輪やリードを極端に嫌がる
初顔合わせのたったこれだけのことでも、引受けをことわられることがあります。早めに引き取り手を探しておくことこそが、一番いい方法です。
ペット信託
契約書によって引き取り手にペットのお世話をお願いし、お金を支払うという仕組みがペット信託です。
全く知らない人に譲るよりは知り合いにも安心して託すことができます。
人間の場合でもそうですが費用は高くなります。行政書士の窓口から「ペット信託」を見つけることができます。
ペットが亡くなったとき
ペットが亡くなった際の火葬方法は、自治体の火葬炉を利用するか、民間のペット葬儀会社による火葬を依頼するかのどちらかです。
費用面と供養に対する扱いが違います。
- 新宿区で管轄の清掃事務所・清掃センターに火葬を依頼すると、1頭につき3,000円です。
-
民間のペット葬儀会社に依頼すると、ペットの体重や火葬の種類によって値段が変わります。
小動物:10,000円
犬や猫:20,000円
大型犬:~50,000円
多くの自治体にとっては、ご供養ではなく、処理・処分という基本がありますのでご注意ください。火葬のみを行って、廃棄物として処理するのが普通です。
- お供え物はできない
- 合同で火葬
- 見送りなし
- 収骨・納骨なし
ご供養したいというお気持ちでしたら、民間に依頼するのが良いです。
「葬儀を行うかどうか」「友人も呼ぶかどうか」「お墓はどうするか」など、家族とよく話し合うと、ペットロスから立ち直るいいきっかけにもなります。
(火葬のあと、オレンジダイヤにすることもできます。
まとめ|ペット終活もエンディングノート
ペットの場合も人間と同じく「エンディングノート(ペット日記)を書いておく」でした。
とはいっても、ペットはエンディングノートをかけませんので、飼い主さんが書いてあげてください。 笑
「ペットは我が子と同じ」でお金に糸目をつけない場合も多いですが、いざというときに、より良い判断ができるよう「エンディングノート(ペット日記)」を準備しましょう。