遺骨ダイヤモンドは国内でも作れるか?>技術的にはつくることはできます
最近、お問い合わせしてくださる方からこそっと 「日本国内でもダイヤモンドを作ってもらえるところがありますか?」 と、質問をうけました。どうせなら、日本製のほうがいいのに という意味なのかな?と思っています。この記事ではこのような疑問にお答えいたします。
✓ 国内でも作ることができるのなら、有名企業で作ってもらえるのではないか?
✓ コネがあれば、大学や研究機関で作ってもらえるかもしれない?
✓ 海外しかないのなら、国内で申し込める窓口は?
✓ そもそも、なぜ日本でできないのだろう?
遺骨ダイヤモンドは国内でも作れるか?>技術的にはできます
遺骨ダイヤのラボは日本にありません。※注意:遺品(いひん)からダイヤモンドを作っている会社は1社ありました。 その理由なのですが、作れるか作れないかではないところに、原因があるようです。 問題は、…… (下の項目で説明します)
ダイヤモンドくらい有名企業や大学の研究機関で作れるのでは?
大学の研究機関や有名企業ならダイヤモンドを作れます(もちろん)。 日本国内の有名企業でどの会社がダイヤモンド・アンビル(※ダイヤモンドのインキュベーターのことです)を持っているか調べていないのですが、ダイヤモンド・アンビルという装置があればダイヤモンドを作ることはできます。
ダイヤモンドは高温高圧法(HPHT法) で作られています。それも超高温・超高圧のためダイヤモンド・アンビルは少し前なら高価な装置であったのですが、現在は1企業で数台持っているところもあります(ダイヤモンドのラボでも数台が同時稼働しています)。装置のお値段もたいへんお安くなっているようです。
そもそも工業用のダイヤモンドなら日本国内の企業も大量生産しています。それらの工業用のダイヤモンドは
- 砥石(といし)
- 研磨剤
- ドリルビット(ドリルの刃)
- 掘削装置(海底トンネルなど)
- 放熱基盤(電子部品:熱伝導が高いため)
さらに、現在では 合成ダイヤモンドの作り方には2種類あり
- 高圧(約10万気圧)高温(約1,600℃)で作る高圧合成法
- 低圧(約0.1気圧)の原料ガスを高温(約800℃)で化学反応させる気相合成法
気相合成法は、高温低圧の気体(メタンガスなど)を用いてダイヤモンドができます。米国ではこの気相合成法で、宝飾品としてのダイヤモンドを大量に作ることができるようになってきました。
合成ダイヤモンドをラボグロウンダイヤモンドと呼ぶ
合成ダイヤモンドのことをラボグロウンダイヤモンドと呼んでいます。合成ダイヤモンドのブランドをご存知ですか?
- PRMAL(プライマル)
- SHINCA(シンカ)
- ENEY(エネイ)
- エンゲージリング(婚約)
- マレッジリング(結婚)
- アニバーサリーリング(記念)
合成ダイヤモンドの研究をしている大学もある
東京理科大出身のご子息をお持ちの奥様から「息子の通っている大学にも高温高圧装置があるといっていた」とのことでした。息子さんとは「ダイヤモンド作ってもらえるかもしれないよ」と、冗談交じりで話していたそうです。大学や研究機関も、ダイヤモンドの効率的な合成の研究をされていらっしゃるのでそういう装置はあります(どの大学がお持ちなのかは調べていませんが)。
研究機関に頼めばダイヤモンドを作ってもらえるかもしれませんが、その大学でも遺骨からダイヤモンドを作ってもらうことはできません。何度も書きますが、実際のところ問題は、技術面とは違うところにあるのです(次の項目で説明します)。
遺骨ダイヤモンドが国内で作られない理由
問題は「遺骨からダイヤモンドを作る」という点にあります。
- 遺骨の取り扱い
- 遺骨の保管
- 産業廃棄物
遺骨ダイヤモンドを申し込める窓口は?
とはいっても、遺骨ダイヤモンドを申し込める窓口は国内に数社あります(参考記事:炭素から作るオレンジダイヤのラボ6社)。ここで注意していただきたいのは、
- そっけない買い物で終わる窓口
- ネット注文だけで実体のない窓口
- 問題発生時に日本語対応がたどたどしい窓口
- 注文するまでに出来上がりのデザインを考える時間
- 注文したあと待っている時間
- 窓口の担当者からの励まし
まとめ|遺骨ダイヤモンドは国内でも作れるか?
遺骨ダイヤモンドは国内では作れません(炭素からダイヤモンドを作る技術は国内企業でも可能です)。そのため遺骨ダイヤモンドのラボは日本国内にありませんでした(※遺品からダイヤモンドを作る会社は1社あります)。遺骨を扱うサービスで近隣住民の理解が得にくいことが原因でした。海外のラボで遺骨からダイヤモンドを作っていますが、ダイヤモンドの受付窓口は国内にあります。 親切丁寧なスタッフに日本語で対応してもらいたいものです。