夫へ。お母さんの大切なダイヤモンドは、火葬で燃えてしまうかもしれません

「お母さんが大切にしていたダイヤモンドを、一緒に火葬してあげたい」。

そう言ったあなたに、夫は「ダイヤモンドは燃えないだろう?」と疑問を投げかけた。

確かに、ダイヤモンドは「世界一硬い」というイメージから、燃えないと思われがちです。

でも、実は、ダイヤモンドは燃えるのです。

今回は、その意外な真実と、故人が持っていたダイヤモンドをどうすべきか、夫と一緒に考えていきましょう。


なぜダイヤモンドは燃えるのか?

ダイヤモンドは、炭素だけでできた物質です。炭素といえば、木炭を思い浮かべてください。木炭は、火をつければ燃えますよね。

ダイヤモンドも同じように、高温の酸素の中で熱を加えると、二酸化炭素となって燃えてしまうのです。

火葬炉の温度は、およそ800℃から1200℃

ダイヤモンドは、この温度帯で「黒鉛」という、真っ黒な炭素に変化し、最終的には二酸化炭素として消えてしまいます。

たとえ大きなダイヤモンドでも、火葬炉の中では跡形もなく燃え尽きてしまう可能性が高いのです。

故人のダイヤモンドをどうすべきか?

お母さんが大切にしていたダイヤモンド。それを火葬で燃やしてしまうのは、あまりにももったいないですよね。

もし、故人のダイヤモンドがあるなら、この2つの方法を検討してみてください。

  1. 形見として、誰かに譲る:

    大切な人との思い出を共有する、素敵な方法です。故人が生前に「この子に譲りたい」と思っていた人に、形見として渡してあげましょう。

    もし、受け取ってくれる人がいなくても、それはそれで問題ありません。

  2. 骨壺に入れて埋葬する:

    火葬後、故人の遺骨と一緒に、骨壺の中に入れてあげる方法です。盗掘の心配もほとんどなく、お墓の中に眠る故人と、ダイヤモンドが一緒にいられる、安らぎの形です。

絶対にやめてほしいのは、転売や捨てることです。

鑑定書がないダイヤモンドは、ほとんど価値がありません。故人との大切な思い出を、お金に換えるようなことはしてほしくありません。


まとめ

  • ダイヤモンドは、火葬炉の高温の中で燃えてしまいます

  • 故人が大切にしていたダイヤモンドは、形見として譲るか、骨壺に入れて埋葬するのが一番良い方法です。

  • 遺骨ダイヤモンドは、故人の遺骨から作られた「新しい命の輝き」です。

お母さんが生きていた証を、ダイヤモンドとして永遠に残すこと。

それが、私たちにできる、一番の供養ではないでしょうか。

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