ダイヤモンドは燃える

2024年2月4日日曜日

遺骨ダイヤモンドの概要

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ダイヤモンドを故人と一緒に火葬したらどうなるか?と質問を受けたので調べてみました。このような疑問にお答えします。

✓ダイヤモンドはどうすれば燃えるのか?
✓ダイヤモンドを火葬すると遺骨と一緒にダイヤモンドが残るか?
✓故人が持っていたダイヤモンドはどうするのが一番いいか?

ダイヤモンドは燃える

ダイヤモンドは燃えるそうです。私自身では、直接確かめたことはありませんし、もし燃えないとしても怖くて確かめる気はありません。ダイヤモンドが燃えたからといって、そのダイヤモンドが偽物というわけでもありません。

ダイヤモンドはどうすれば燃えるのか?


世界一硬い物質と思われているダイヤモンド(※実は、もっと硬い物質が存在するらしいのですが、天然にある物質としては一番硬いそうです)は、硬いがゆえに燃えないと思われています。実際には燃えるそうです。

ダイヤモンドの燃やし方ですが、ネット検索するとAIがこのようにに答えてくれました。

「ダイヤモンドに600℃以上の熱を加えると、黒鉛化が始まります。 800℃以上まで加熱すると灰化し、1000℃以上で加熱し続けることで燃えて二酸化炭素になります。」

驚くことに、ダイヤモンドは液体にもなります。融点(溶ける温度)は3,550℃です。気化温度(気体になる温度:沸点)は4,800℃です。そして、融点よりも前に燃やすこともできます(溶ける前に燃えるというと、木炭が燃えるのに似ています)。酸素濃度の高い中で加熱すると燃えてしまいます。

  • 短時間加熱するくらいでは燃えない
  • 火事で1時間くらい火中にあると燃えてしまっているかもしれない
  • 火に入れると表面が変色することもある

これについては NHK for School で、実験動画がありました。御覧ください。

ダイヤモンドを燃やすと

まてりあるず・あいにも実験動画がありました。


こちらの実験では、酸素濃度を100%にしていました。

ダイヤモンドを火葬すると遺骨と一緒にダイヤモンドが残るか?


火葬炉の温度は800度~1200度です。ダイヤモンドを火葬すると、何も残っていない可能性があります。

火葬炉には旧式と新型があり、

  • 旧式の火葬炉:800-950℃
  • 新型火葬炉:900-1,200℃

という、火力になっています。なぜ、火葬炉の温度が新型で上がったのかというと、火葬時に発生するダイオキシンを低減するためです。火葬中の最低温度が800℃以下にならないよう規定されています。

新型・旧式どちらでも同じことになるのですが、火葬したダイヤモンドは、表面から徐々に黒鉛化して、黒鉛は炭素に分解されて、炭酸ガスになって気体になっていきます。小さな粒のダイヤモンドになればなるほど、跡形もなく残っていない可能性があります。

故人が持っていたダイヤモンドはどうするのが一番いいか?


故人が持っていたダイヤモンドは、生前のうちに誰かにお譲りするのが一番いいです。お譲りされる前になくなったのであれば、

  • 形見として貰ってくださる人に譲る
    故人の形見だからといって怖がったり不吉と感じる必要はありません。
  • 骨壷の中に入れて埋葬する
    火葬後に骨壷の中に入れてあげる方法です。これ、イチオシです。

絶対やってほしくないのは、転売したり、捨てたりすることです。ダイヤモンドを転売するときは 、ダイヤモンドの鑑定書(購入したときにダイヤモンドの品質を記した書類)が必要です。鑑定書があれば売ることはできますが、故人が購入したときの10%の値段くらいにしかなりません。鑑定書がなければ、ほんとうにタダ同然の価格にしかなりません。

なので、

形見として貰ってくださる人に譲る


形見として貰ってくださる人に譲るのはいい方法です。第三者が見たダイヤモンドの価値は、どうしても鑑定書に頼らなくてはならないものです。鑑定書の有無に関係なく、故人の思いを思い出として持っていただく人。そのひとは故人に対してプライスレスなお付き合いをされてきたかたでしょう。

そういうかたにお譲りしたいものです。そういうかたが見つかればいいのですが、もしも、いらっしゃらないときは、

骨壷の中に入れて埋葬する


のもいい方法です。それで、よく心配して質問されるのですが、盗掘されたり墓泥棒にあったりしないですか?という点について。

多分盗掘されることはないと思います(※個人的な見解ですが、私ども一般庶民の墓を盗掘するようなもの好きはいらっしゃらないかと思います)。

私自身としては、故人の思いや思い出、想いを大切にしたいので、この2点(形見にしてくださる人を見つける・骨壷の中に入れる)の方法をおすすめしています。

捨ててはダメと、意見しましたが、

例えば、海洋散骨のときにダイヤモンドも海へ投げて沈めるのでしたら、それもいい方法だと思います(ダイバーに発見されないような場所がいいですね)。

ところで、

ダイアトリーム


ダイアトリームということばをご存知でしょうか?

地下深くでダイヤモンドができるのですが、ダイヤモンドが地表近くに登ってくる道(マグマの流れ)のことを「ダイアトリーム」と呼んでいます。

ダイヤストリームはラッパのような形をした形態のマグマの上昇流のことです。これがあるところでダイヤモンドが産出されます。

なのですが、火山の多い日本でダイヤモンドが採れないのは不思議に思いました。

日本でダイヤモンドが採れない?


日本でダイヤモンドが産出されない理由はダイヤストリームがないからだといわれています。

その理由(メカニズム)はこうです。

  • 時間がかかりすぎる
    ダイヤモンドが地上にでるまで、通常の地殻変動やマグマの上昇だと時間がかかりすぎる
  • 流れが早い
    ダイヤストリームは流れが早く、地下深くでできたダイヤモンドが地表に噴出するまでの圧力と温度の低下が急激に変化し、ダイヤモンドはキラキラ輝いたまま地上にでてくる。
  • 遅い流れだと黒鉛になる
    通常のマグマ噴火だと時間がかかりすぎて、ダイヤモンドが真っ黒な黒鉛に変化してしまう。

ということのようです。このことからも、ダイヤモンドが高熱に弱いことがよく判ります。

ダイアトリームは、アフリカなど古い大陸地殻があるところで見つかっている現象です。南アフリカを中心にして太古の大陸があり、その大陸がわかれて今の世界地図になりました。どうして大陸が別れたか、その理由も、地下から吹き上がるダイヤストリームの強いマグマの流れだということです。

ダイヤモンドって、やっぱり奥が深いですね。

まとめ|ダイヤモンドは燃える


ダイヤモンドは燃えなさそうで、意外にも金属の融点(例えば、鉄が溶ける温度:1,533℃)より低い温度で燃えてしまいます(フライパンでダイヤモンドを炒めると表面から崩壊していくかも?)。そんなことを想像しながら飛躍して、故人が大切にしていたダイヤモンドをどうすればいいかを解説しました。

火山が多い日本だからといって、ダイヤモンドが採れるわけではないのですね。ダイアトリームがないので、日本ではダイヤモンドは産出しない、とグーグル検索でAIから回答がありました。

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