メモリアルダイヤモンドを待つ時間──ラボから届くメールに、心が和らいだ理由

遺骨ダイヤモンドを申し込んだ瞬間から、故人の“旅”が始まります。ダイヤモンドになって戻ってくるまでの数ヶ月──その間、ふと「今、どこにいるのかな」「ちゃんと届いているかな」と、さみしさを感じることもあります。

そんなとき、ラボから届く一通のメールが、まるで故人からのメッセージのように感じられて、「頑張ろう」と思えるのです。


💌 ラボから届くメールが、心を支えてくれる

メモリアルダイヤモンドが完成するまでには、約6〜8ヶ月かかります。長いようで、あっという間のようで──その間、ラボから定期的にメールが届きます。

メールの内容は、ダイヤモンドの製作工程に沿った進捗報告。けれど、それは単なる事務連絡ではなく、「見守られている」「故人がそばにいる」ような気持ちにさせてくれる、優しい便りなのです。


🌍 ダイヤモンドラボの場所と役割

メモリアルダイヤモンドのラボは、海外にあります。スイス、アメリカ、フィンランドなどが主な拠点。私が今回お願いしたのは、フィンランドのラボでした。

ラボとは、工場ではなく研究所。大量生産ではなく、ひとつひとつ丁寧にダイヤモンドを育てる場所です。英語では「Lab-Grown Diamond」と呼ばれることから、製作拠点を「ラボ」と呼ぶようになりました。


🔬 ダイヤモンドができるまでの旅

ラボでは、遺骨から炭素を抽出し、HPHT(高温・高圧法)でダイヤモンドの結晶を育てます。素材の取り違えや混入を防ぐため、厳重な管理のもとで作業が進められます。

工程ごとに記録が残され、完成したダイヤモンドには「誰の遺骨から作られたか」を証明する書類も添えられます。


📧 届くメールの内容とタイミング

ラボから届くメールは、以下のような進捗を知らせてくれます:

  • トラッキング番号登録完了
  • ラボへの出発
  • ラボ到着
  • 素材の分析開始
  • ダイヤモンド用コアの作成
  • 結晶の育成中
  • 結晶の完成
  • カッティング・研磨開始
  • ラボから日本へ出発

「今、どうしているかな」と思ったタイミングで届くメールは、まるで故人が「大丈夫だよ」と語りかけてくれているよう。私自身、何度もそのメールに励まされました。


🧪 各工程の意味と背景

トラッキング番号登録完了

日本国内での申込み後、ラボに識別番号が登録されます。以降、番号で管理されるため、間違いが起こりません。

ラボへの出発

国内の窓口から海外へ向けて出発。空港・税関・入管を通るため、書類の準備も万全に。

ラボ到着

無事到着すると、製作工程がスタート。国内窓口も一安心です。

素材の分析

遺骨や遺髪などの炭素量を調べ、カラー成分も分析されます。

コアの作成

炭素を抽出し、黒鉛に圧縮。コイン状に加工され、結晶化の準備が整います。

結晶の育成

高温高圧装置で、炭素が少しずつダイヤモンドに。まるで命が宿るような瞬間です。

結晶の完成

装置から取り出された結晶が確認されると、メールで報告が届きます。

カッティング・研磨

熟練の職人が、欠けや割れを防ぎながら丁寧に仕上げます。

日本へ出発

ラボから出発する最後のメール。国内窓口に到着後、ジュエリーへの加工が始まります。


📝 ダイヤモンドの申し込みについて

日本国内には6社以上の窓口があります。どこを選ぶかは、対応の丁寧さや信頼感が決め手です。

  • 資料請求から始めるのがおすすめ
  • 疑問があれば電話やメールで問い合わせ
  • 日本語対応かどうかも確認
  • 対応が悪ければ、無理に続ける必要はありません

私は懇意にしている1社があり、聞かれたらそこをおすすめしています。


まとめ|メールがくれた、静かな励まし

メモリアルダイヤモンドを申し込むと、故人の“旅”が始まります。ラボから戻ってくるまでの間、ふとさみしさを感じることもあります。

でも、ラボから届くメールが、まるで故人からの手紙のように感じられて──「自分も頑張ろう」と、そっと背中を押してくれるのです。

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