遺骨ダイヤモンドのラボからメールが届く

2023年11月22日水曜日

ラボの製造技術

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遺骨ダイヤモンドを申し込んだときから遺骨(故人)の旅が始まります。ダイヤモンドになって帰ってくるまで、どこでどうしているのでしょうか?さみしさを感じるときでもあります。そんなときにダイヤモンドのラボからメールが届きます。まるで故人から話しかけられている気がして「頑張ろう」そう思えてきます。

遺骨ダイヤモンドのラボからメールが届く


ダイヤモンドになって、ラボから帰ってくるまでは6ヶ月近くかかります(現在は安全上の理由で8ヶ月かかっているようです)。その間、ご家族がさみしくならないようにラボからメールが届きます。

ラボでダイヤモンドになるまでの旅


ダイヤモンドのラボは、海外にあります。多くは、スイスかアメリカかフィンランドです。私がよく利用しているダイヤモンドのラボは(今回は)フィンランドにあります。

ダイヤモンドのラボとは

ダイヤモンドの研究所(生産拠点)をラボといいます。大量生産しないので、ラボは工場でも製作所でもありません。英語では「人工(合成)ダイヤモンド」のことを「ラボ・グロウン・ダイヤモンド」といいます。そのこともあって、合成ダイヤモンドの生産拠点をラボと呼んでいます。

※人工ダイヤモンドのうちダイヤモンドは天然石が存在するため、本来は合成ダイヤモンドと呼ぶのが正しい呼び方です。

ラボでは遺骨から炭素を取り出して、HPHT(高温・高圧法)でダイヤモンドの結晶を育てています。遺骨の状況を作業工程ごとに記録も残しています。故人の遺骨を使うダイヤモンドですので素材の厳重な管理が必要で(遺骨などの取り違えや混入などを防ぐ必要があり)、そのために大量生産ができないとも聞いています。ラボからお帰りになる際も、どなたの遺骨からできたダイヤモンドかを証明できるようになっています。

ダイヤモンドのラボからのメール

ダイヤモンドのラボから、このようなメールが届きます。

  1. ダイヤモンドトラッキング番号登録完了しました
  2. ラボへの出発しました
  3.  ラボに到着しました
  4. 素材の分析に入りました
  5. ダイヤモンド用のコア作成しています 
  6. ダイヤモンド結晶の育成中です
  7. ダイヤモンド結晶が完成しました
  8. カッティング・研磨の作業に入ります
  9. ラボから出発して日本へ向かいます

このようなタイミングでメールが届きます。ご家族が「どうしているかな」と思うタイミングでメールが届くようで「見守られている感じが」します。このメールで「自分も頑張らなくては」と励まされるかたもいらっしゃると思います。

ダイヤモンドトラッキング番号登録完了しました

この時点ではまだ日本国内に故人の遺骨があります。窓口で申込みの登録を受け付けたあと、窓口から海外のラボへ識別番号(トラッキング番号)を登録され、登録完了しましたという案内です。ラボへは世界中から遺骨が集まってきますので、間違いが起こらないよう以降、番号で管理されます。

ラボへの出発しました

国内にある窓口から海外へ向けて出発するタイミングで連絡があります。国内の窓口も「今日のこの便で送り出します」と、ラボへ連絡を入れますので、ご家族へも連絡が入ります。国内から海外へ移動するのが一番、気を使うときです。空港や税関・入管を通ります。紛失や差し押さえがないように、書類をたくさん準備しなくてはなりません。そのあと、

 ラボに到着しました

ラボに無事到着すると、国内の窓口でも一安心です。ラボ側で荷受けの報告をしたあとは、ダイヤモンド製作のプロセスに入るだけです。

素材の分析に入りました

ダイヤモンドの制作プロセスで一番に行われるのは、素材(髪の毛や遺骨・遺灰・遺品など)の成分検査です。成分中にどれだけ炭素が残っているかを調べます。その他に、ダイヤモンドのカラーになる成分の量も調べられます。

ダイヤモンド用のコア作成しています 

炭素の抽出には2週間以上の時間がかかります。素材に残った微量の炭素をあますところなく集めるために時間がかかるからです。そのあと、炭素を一次圧縮して黒鉛の粒を作ります。黒鉛は炭素が平面状に結晶化したものです。その黒鉛をコイン状に圧縮します。

ダイヤモンド結晶の育成中です

コイン状の黒鉛を高温高圧発生装置に入れられます(ダイヤモンドアンビル:ダイヤモンドのインキュベーター)。高温高圧をかけられた炭素原子は、マグマのようにどろどろに溶けた金属の中で少しずつ結晶化していきます。食塩の結晶は水溶性なのと同じように、炭素は溶けた金属の中でダイヤモンド結晶を育むことができるのです。

ダイヤモンド結晶が完成しました

その、ダイヤモンド結晶が高温高圧発生装置から取り出され、ダイヤモンドの小さな結晶が確認されたときにもメールでお知らせしてもらえます。高温高圧装置の中で、ダイヤモンドが出来上がっているかどうか、ラボでもドキドキなのかもしれません。

カッティング・研磨の作業に入ります

カッティングや研磨の作業も海外にあるラボで行われます。というのも、ダイヤモンドの結晶は冷えて固まった金属の中に残っているからです。欠けや割れが発生しないよう、熟練した職人が取り出しています。研磨もラボで行われています。

ラボから出発して日本へ向かいます

ダイヤモンドがラボから出発するときにもメールが来ます。これがラボから最後のメールになります。このあと、日本国内の窓口までダイヤモンドが返ってくるのですが、行きと同じように、輸送には最新の注意が必要です。ダイヤモンドが国内の窓口についたとき、窓口から「次はジュエリーに取り付ける作業に入ります」と連絡があります。

ダイヤモンドの申し込み

ダイヤモンドの窓口は、日本国内に6社以上あります。どの窓口を選ぶかは、それら窓口にどれだけ魅力を感じられるか、なので私から押し付けたりはしません。私の場合は、1社だけ懇意にさせていただいている窓口があるので、おすすめは?と問われたらそこを答えることにしています。

ダイヤモンドのことでわからないことや疑問質問がありましたら、電話やメールでお問い合わせするといいです。日本語が通じない窓口もあるので注意してください。高いお金を払って申し込みしますので、なるべく親身になってもらえる窓口を見つけておきましょう。そのためには、たとえば「資料を送ってください」とお願いしてみるといいです。対応が悪いようなら、以降、連絡をやめます。

まとめ|遺骨ダイヤモンドのラボからメールが届く

ダイヤモンドを申し込むと遺骨の旅が始まります。ラボからダイアモンドになってお帰りになるまで、「どこで」「どうしているのかな?」とさみしさを感じるときでもあります。そんなときにダイヤモンドのラボからメールが届くと「自分も頑張ろう」と思えるのではないでしょうか。

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