遺骨ダイヤモンドは故人の思い出を受け継ぐ

2024年3月17日日曜日

遺骨ダイヤモンドの概要

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遺骨は大切な故人の形見です。もとはというと故人の体の芯となっていました。それが火葬されても土葬されても長く残り、故人の思い出の拠り所になっていました。大切な人であればあるほどいつまでもそばに置いておきたい気持ちもわかります。大切な人の遺骨からダイヤモンドを作ることができます。約20数年前から始まった遺骨ダイヤは現在、手元供養の中心的存在となっています。

このような疑問にお答えします。

✓ 遺骨ダイヤの製作が世界で初めて行われたのは?
✓ 遺骨ダイヤのラボはどこにあるのか?
✓ 遺骨ダイヤの製造工程は?
✓ 遺骨ダイヤの製品ラインナップ
✓ 遺骨ダイヤの注文手順は?
✓ 遺骨ダイヤの問い合わせ先を知りたい

遺骨ダイヤモンドに初めて故人の思い出をつめこんだのはいつ頃か?


遺骨からダイヤモンドを製作する技術は2002年にアメリカの合成ダイヤモンドのラボにより開発されました。 その後合成ダイヤモンドのラボは日本にも進出し、2005年に遺骨ダイヤの専門窓口が法人化されています。その当時はペットブームがやってくる前でしたが、同じ年にペット専門ブランドも同時に発表されました。その流れに他社も追従し、現在は日本国内に6社以上の遺骨ダイヤ窓口が存在しています。

遺骨ダイヤのラボで炭素の精製とダイヤモンドの生成


遺骨ダイヤのラボが誕生したのは2002年のことですが、ラボ設立以前から研究と試行錯誤が長年行われていました。開発の肝になる技術は「遺骨から純度の高い炭素を精製する」技術でした。この技術が確立しない限り、ダイヤモンドの品質(クラリティ)とカラーをコントロールすることができなかったからです。2007年頃に炭素の精製技術がアメリカで特許を取得されていますが、ここがとても大切な技術だったわけです。そうして各社とも開発競争が激化していきました。

遺骨・遺灰ダイヤモンドの製造工程

遺骨がラボに届くと、ID番号が付けられた専用容器に納められ、特殊な技法で熱処理されます。ここで炭素をていねいに抽出していきます。ダイヤモンドインキュベーター(ダイヤモンドアンビル)を用いて遺骨ダイヤを製作しています。これを高温高圧法と呼びます。炭素を圧縮しダイヤモンド結晶に育てている工程です。 ダイヤモンドインキュベーターから取り出したあと、ダイヤモンド結晶はラフカットを経て、カッティング加工が行われます。

できあがったダイヤモンドは米国宝石商協会(GIA)認定鑑定士によって測定と鑑定が行われます。その後、ダイヤモンドは日本国内に帰ってきて窓口で日本の職人によりジュエリーに加工されます(ジュエリーにとりつけされます)。

遺骨ダイヤの商品(国内限定)紹介

ダイヤモンドの色はこの5色から選べます。

  • ファンシーオレンジダイヤモンド
  • ファンシーイエローグリーンダイヤモンド
  • ファンシーレッドダイヤモンド
  • ファンシーブルーダイヤモンド
  • カラーレスダイヤモンド

ダイヤモンドルース(石)のままの状態でも持てますが、リングやネックレス、ピアスなどにジュエリー加工する(取り付ける)ことも可能です。ジュエリーデザインは豊富に(約100種類)そろっているので、故人の思い出や自分の感性に合わせて選ぶことができます。

遺骨ダイヤを注文する流れ

遺骨ダイヤは注文から完成、到着までに時間がかかります。ここではすべての流れをまとめてみました。

  1. 電話やメール、FAXで問い合わせて資料請求。
    ホームページ経由、またはメールなどに必要事項を記入し、申し込み。
  2. 担当者から連絡が入り、遺骨・遺灰の受け渡しなどを決定。
    ※基本は担当者が自宅にうかがいますが、自宅以外の場所も指定可能です。
  3. 遺骨・遺灰・毛髪の引き渡し。
    専用ケースを使って郵送も可能。
  4. 申込金入金後、引き取った遺骨・遺灰を米国へ輸送、ダイヤモンドの製造開始。
  5. ダイヤモンド完成後、日本国内にてジュエリー加工(約2~3週間)。
  6. 完成連絡後、残金とジュエリー加工代金を支払い。
  7. 入金確認後、ダイヤモンドと鑑定書が自宅に届きます。
このような工程で遺骨ダイヤは故人のご自宅までお帰りになられます。

遺骨ダイヤでブランドごとの違いはあるか?

遺骨ダイヤを製造しているラボの窓口は、国内に6社以上存在していますが、それぞれのオリジナリティや特徴、ポイントはなにかないか、調べてみました。

私にとって大切かなと思った各社の特徴

  • ジュエリーのデザイン種類が違う(数種類から百種類以上)
  • ジュエリーを海外で取り付けて輸入しているか、国内で取り付けているかの違い(取り付け精度や合わなかったときのやり直しができるので)
  • 出来上がるダイヤモンドの色(1色から5色まで)
  • 担当者が直接連絡をとるか、担当者がいないか
が、大きな違いです。

遺骨ダイヤのブランドであまり変わらない点

逆に、各ブランドで違いがあるとしても、私にとっては比較しなくてもいいかと思っている点があります。

  • 特許を取得した確かな技術
  • 遺骨・遺灰または毛髪から抽出した炭素のみでダイヤモンドを作っている
  • 少量の遺骨からでもダイヤモンドの作製に必要な炭素の抽出ができる
  • 遺骨を郵送するのか、遺骨を引き上げてくれるのか
    現在は引き上げてくれる窓口はまれのようです
  • 値段
    見た目の値段は違うのですが、同じ色・カラット・ジュエリーで比べてみると合計金額はそれほど変わりません。
この5点は、どの窓口でも「我々はこうです!」と自信を持っていわれている点です。程度の違いはありますが、そんなに頑張って比較しなくてもいい項目です。

例えば、

  • 遺骨の量
    数10グラムから数百グラムの違いが各社にありますが、それは技術力の差というよりも、ダイヤモンド生成がうまく行かなかったときのためのバックアップの違いです。
  • 遺骨ダイヤモンドが出来上がる期間
    数ヶ月から1年という差で各社表示されていらっしゃいます。ダイヤモンド生成の時間は同じような装置を使っている以上同じような期間がかかるものです。公表されている期間の差は「この期間くらいはかかりますよ」「この期間よりも短いですよ」という表現方法の違いだけのようです。

遺骨ダイヤで大切なことは個人の思い出を大切に扱ってくれるか

まずは、ダイヤモンドをいつも身に着けている前提ですので、ダイヤモンドのカラーやカラットは希望のものがそろうよう妥協するべきではないです。おなじようにジュエリーのデザインも重要な要素です。

窓口のスタッフが要望をじっくりときいてもらったとしても、結局全部で2種類しかないなかから1個を選んだとしたら、希望に沿ったデザインを選んだことにはなりません。

  • ダイヤモンドのカラーが豊富なこと(選べること)
  • ダイヤモンドの大きさが豊富なこと(選べること)
  • ジュエリーのデザインが豊富なこと(選べること)
遺骨ダイヤは、故人をしのぶおとむらいの要素もあります。故人の個性や思い出を思い出しながら、その姿を投影するものが遺骨ダイヤです。選べるという要素は大切です。

その他にこのようなことも大切です。

  • 窓口への信頼 スタッフの励ましや思いやり
遺骨ダイヤは高価な買い物になりますので、騙されたくないです。騙されないために私は最初に資料請求をしてみました。みごとに各社対応が違います。

  • すぐに資料を郵送してくれるところ
  • 折り返しの電話をかけてくださった窓口
  • わからないことがないか聞いてくださったスタッフ
このような対応のところだけではないのでご注意ください。

遺骨ダイヤは故人の手元供養として知られていない?

遺骨ダイヤのことをこれまで知らなかったという方がまだまだ多いです。ときどきテレビニュースになったり、SNSで「父が初めての海外旅行から帰ってきた」という投稿でにわかに知れ渡ることがあります。「遺骨がダイヤモンドになるはずがない」という方もいらっしゃいます。科学の専門家や葬儀関係の方々も遺骨ダイヤに反対する人はまだまだ多いです。

そのような中でよく情報をお持ちなのは40代50代の女性です。ピアスやリング・ネックレスなど、さまざまな商品情報から遺骨ダイヤの情報を得られていらっしゃるのかもしれません。

遺骨ダイヤで故人をしのぶのにジュエリーに取り付ける必要があるか?

遺骨ダイヤはジュエリーに取り付けなくても大丈夫です。

  • ダイヤモンドだけでも大丈夫ですし、そのダイヤモンドを
  • カットせずにラフダイヤモンドのままでも大丈夫です。
しかし、遺骨ダイヤをリングやペンダントなどのジュエリーに取り付けられる方は9割近くいらっしゃいます。 最近はピアスを選ぶ方も多いです。

ジュエリーの見本がありますので、窓口やショールームを訪問する機会があれば見学してください。遠方だと見本を貸出してくださるサービスも窓口によってはあります。

個人の思い出を受け継ぐためには安心感や信頼感も必要

そんなサービスを提案いただくと、遺骨ダイヤを選ぶだけですが安心感が感じられます(個人的な意見です)。遺骨ダイヤを注文する前(ダイヤモンドやジュエリーを選んでいる時間)に、故人への想いや気持ちを安らかにする効果もあります(これも個人的な感想です)。

遺骨ダイヤが届くまで騙されたか心配にならないか?

遺骨ダイヤが完成するまでに半年から1年かかるケースが多いです。その間に故人への気持ちが少しずつ和らいでいくものですが、逆に遺骨ダイヤがどうなっているか心配にもなってくるものです(私の場合)。実は、ラボで工程が進むごとに(2週間から1か月ごとに)進捗状況の報告が届きます。それも

  • 「ちょうど今朝思い出したところで」とか
  • 「どうしているかなと考えていたとき」
に届きました。不思議です。

ペットの遺骨でもダイヤモンドは製造できるのですか?

ペットも家族の一員という考え方が広まっています。ペットの霊園や火葬・葬儀・エンディングノートの作成が当たり前となってきています。遺骨ダイヤもペットの供養として選ばれています。例えば、

すでに数匹のハムスターを火葬された経験のあるご家族から「この子もいっしょに1つのダイヤモンドになれますか?」「私の髪の毛も入れてダイヤモンドにできますか?」と泣きながらお話に来られた方がいらっしゃいました。

ペットの場合は、何度もダイヤモンドを依頼されるご家族が多いです。

これからの供養のあり方は散骨と手元供養かも?


世界中の家族に共通しているのは、核家族化と高齢化が進んでいることです。日本では

  • お墓が維持できない
  • お墓が遠くていかれない
  • お墓を継承できない
という問題があり、墓じまいに繋がっています。墓じまいのあと、樹木葬や永代供養墓・海洋散骨などになります。散骨の場合、故人の思い出を少しは手元にも遺しておきたいという気持ちもあるのでしょう。散骨が増えるに従って、手元供養も増えてきています。

まとめ|遺骨ダイヤモンドは故人の思い出を受け継ぐ

遺骨ダイヤは故人が最後に遺された体の一部から作られたダイヤモンドです。故人の生きた証、美しい想い出をいつまでも身近に感じることができます。深い哀しみや心の痛みを全て消し去ることはできません。美しく輝くダイヤモンドがいつもそばで見守り続けてくれることで心が癒されます(※個人の感想です)。

ダイヤモンドやジュエリーのデザインを選ぶひととき、あなた自身の安らぎを取り戻し、故人との絆をふたたび感じてみてはいかがでしょうか。

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