夫に「遺骨をダイヤモンドにするなんて…」と言われたあなたへ
お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたい。そう夫に伝えたら、「そんなこと、本当にできるの?」「怪しいんじゃないか」と、なかなか理解してくれない。
でも、遺骨は、お母さんが生きていた証。いつまでもそばに置いておきたいという気持ちは、誰にも否定できるものではありません。
今回は、遺骨ダイヤモンドがどのようなものなのか、そして、なぜ今、多くの人に選ばれているのかをお話しします。
遺骨ダイヤモンドの始まりと今
遺骨からダイヤモンドを作る技術は、2002年にアメリカで生まれました。
その後、日本にも専門の窓口ができ、今では6社以上がこのサービスを提供しています。当時はまだ珍しかったペットの火葬も、この頃から遺骨ダイヤモンドと一緒に広まっていきました。
遺骨ダイヤモンドは、単なるビジネスではありません。
長年の研究と試行錯誤の末に生まれた「故人の遺骨から純度の高い炭素を抽出する」という特別な技術によって、故人の想いを形にするサービスなのです。
完成までの「物語」
遺骨ダイヤモンドの注文から完成までには、半年から1年ほどの時間がかかります。
「そんなに時間がかかるの?」と不安になるかもしれません。でも、この期間は、悲しみを少しずつ癒してくれる大切な時間です。
遺骨が海外のラボに届くと、あなた専用のIDがつけられ、丁寧に管理されます。そして、製造が進むごとに、メールで進捗報告が届きます。
「ちょうど今、お母さんのことを考えていた…」というタイミングで、不思議と連絡が届くことがあります。遠い場所で、お母さんの遺骨が大切に扱われていることを知るたびに、心が温かくなります。
故人の個性と想いを形にする
遺骨ダイヤモンドの魅力は、何よりも「選べること」です。
カラー:温かみのあるオレンジや、落ち着いたブルーなど、故人のイメージに合わせた色を選べます。
大きさ:0.1ctから2ctまで、普段使いから特別な日まで、用途に合わせた大きさを選べます。
ジュエリー:リング、ネックレス、ピアスなど、豊富なデザインの中から、あなたの感性に合うものを選べます。
遺骨ダイヤモンドは、単なる宝石ではありません。故人の個性や思い出を映し出し、いつまでも身近に感じられる特別な存在です。
供養の新しい形として
今、日本では核家族化や高齢化が進み、「お墓を維持できない」「遠くてお参りに行けない」といった悩みが増えています。
その結果、墓じまいや海洋散骨を選ぶ人が増え、手元に何も残らない寂しさを埋めるために、遺骨ダイヤモンドのような「手元供養」が注目されています。
遺骨ダイヤモンドは、故人の遺骨の一部から作ることができるので、残った遺骨はお墓や納骨堂に納めることも可能です。
まとめ
遺骨ダイヤモンドは、故人の遺骨から作られる、本物のダイヤモンドです。
製造工程が厳重に管理されているため、安心して任せることができます。
故人の想いを形にするために、色や大きさ、ジュエリーのデザインを自由に選べます。
遺骨ダイヤモンドは、現代の供養の形として多くの人に選ばれています。
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、夫との話し合いのきっかけになることを願っています。
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