なぜラフカットのダイヤモンドを作ったのか?
炭素から作るオレンジダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド・遺骨ダイヤモンドのことです)のラフダイヤモンドをおすすめします。先日、このようなことがあったのです。「0.25ctでお願いしたのに0.5ctもある……!!」
このような疑問にお答えします。
✓ ラフカットダイヤモンドとは?
✓ 遺骨ダイヤのラフカットはどのような見栄えか?
✓ なぜラフカットダイヤモンドがおすすめなのか?
✓ ラフカットダイヤモンドの作られ方?
✓ ラフカットダイヤモンドの良いところと悪いところは?
なぜラフカットのダイヤモンドを作るのか?
なぜラフカットのメモリアルダイヤモンドを作ったのかというと、大切な遺骨からダイヤモンドを作るときに、削って小さくしてほしくなかったからです。あと、お値段も少しだけ安くなるというおまけもついていましたが……。そうするとこんなごほうびがやってきたのです。「0.25ctでお願いしたのに0.5ctもある……!!」
ラフカットダイモンドとは?
ラフカットダイヤモンドは原石に近い形でダイヤモンド特有のカットをほどこしていないダイヤモンドのことです。ラフカットダイヤモンドのことをラフダイヤモンドとか原石のままで、とスタッフの方が話されていました。最初は何のことかわからなかったです。笑う(ラフ)?
ラフカット Rough Cut の意味
- (映画)ラフ・カットrough-cut
- 〔物が〕荒削りの
- 〔人が〕荒削りの、粗野な、マナー
- [礼儀作法]に欠ける
- 〔たばこが〕粗刻みの
ラフカットの用例
- rough cut tool(荒削り工具)
- rough-cut diamond(ラフカット状態のダイヤモンド)
- rough-cut file = rough file
- rough cutoff(荒切り)
- rough cutting(荒削り)
- roughing cut(荒削り)
- cut up rough(怒る、腹を立てる)
笑うダイヤモンドではありませんでした(笑うは laugh)。その時に調べたわけではなかったのでわからなかったのですが、原石と聞いて初めて気づきました。ラフカットダイヤモンドは原石に近い形で、ダイヤモンド特有のカットをほどこしていないダイヤモンドのことです。
遺骨ダイヤモンドのラフカットはどのような見栄えか?
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ファンシーオレンジ メモリアルダイヤモンド原石 |
通常のダイヤモンドはラウンドブリリアントカットがほどこしてあったり、正方形のプリンセスカットや長方形のラディアントカットが有名です。ラフカットはそういったカットをする前に、周りの岩石をとりのぞいた状態のカットです。天然ダイヤモンドの場合は販売しやすいように手ごろな大きさに切りそろえる場合もあります。
- ごつごつしている
- 表面もピカピカのつるつるですらない
- 正方形や丸い形ではなくて、変な形をしている
なぜラフカットダイヤモンドがおすすめなのか?
遺骨ダイヤの場合は特にそうなのですが、大切な遺骨からとりだした炭素を無駄なくダイヤモンドにしたものがラフカットだからです。ラウンドブリリアントカットもプリンセスカット・ラディアントカットもダイヤモンドを削って成形し、最後に研磨するときもダイヤモンドはさらに小さくなります。ラフカットダイヤモンドがおすすめな点は、ここです。
それに、メモリアルダイヤモンドのホームページにはこのような表記がある会社もあります。
※原石でのお届けも承ります。価格は上記価格表より10%引きとなります。heart-in-diamod.jp
例えばですが、この会社の場合は0.25ctのファンシーオレンジダイヤモンドの値段が429,000円です。ラフカットダイヤモンドの場合は10%オフで386,100円です。できあがったダイヤモンドは0.5ctでした(※かならず大きくなるというわけではありません)。ちなみに、ファンシーオレンジダイヤモンド0.5ctは、858,000円です。なんだか得した気分になります。
注文したサイズよりも大きいダイヤモンドになったときは追加料金がかかるのか?
注文したサイズよりも大きいダイヤモンドができあがっても追加料金はかかりません。「ご注文いただきました大きさよりも大きなダイヤモンドとしてお作り致します」と書かれています。
ついでに、もしも小さいダイヤモンドになってしまったときは損するのか?これも心配でしたので、メーカーのホームページから引用します。引用元は上記と同じ会社です。注文したサイズよりも小さい場合は返金してくださるそうです。
お作りするダイヤモンドの原石に個体差がありますので、大きさに多少のばらつきがございますが、ご注文いただきました大きさよりも大きなダイヤモンドとしてお作り致します。 また、万が一ご注文頂いた大きさより、ほんの少しでも小さい場合は差額をご返金致しますのでご安心下さい。(例:0.30ctでご注文頂いた場合、0.300ct~0.399ctの範囲でお作りさせて頂き、通常は少し大きめのサイズで完成いたします。万が一、完成したダイヤモンドが0.299ctの場合でも、0.20ctの価格を適用させていただき、差額をご返金いたします。)
ラフカットダイヤモンドの作られ方は?
ラフカットダイヤモンドは遺骨ダイヤモンドの作られ方と同じ工程をたどりますが、最後の工程はラフカットで終了します。
- 遺骨から炭素を抽出
- 炭素を精製
- 黒鉛化
- 高温高圧
- ダイヤモンド結晶を取りだす
- ラフカットをほどこす
それでは、このような考察もしてみます。
1ctのラフカットダイヤモンドを注文すると2ctのダイヤモンドができあがるか?
これは試してみないとわかりません(し、0.25ctが0.5ctになったのも偶然だったかもしれません ※かならずできるというものではありません)。ダイヤモンド結晶をラフカットする風景を想像してみます。
削る深さは小さいダイヤモンドも大きいダイヤモンドも同じなので(玉ねぎの皮を1枚むくのと同じ思考です)、小さいダイヤモンドだと少ししか残らないですし、大きなダイヤモンドだと割合大きめに残ります(小さい玉ねぎだと少ししか料理に使えないですが、大きな玉ねぎはたくさん料理に使える)。
ひょっとして、これは本当に、1ctにしておけば2ctできていたのかも?いえいえ、これは試してみないとわかりません。^^
ラフカットダイヤモンドの良いところと悪いところは?
「私も遺骨ダイヤはラフカットダイヤモンドにしてみようかな?」と思っていただけたかもしれません。ラフカットダイヤモンドの良いところ悪いところを書いてみます。
ラフカットダイヤモンドの良いところ
- 大切な遺骨からとりだした炭素を余すところなく使っている
- 想像していたものより大きいサイズが届いた
- カットの期間がないので早めに届いた
- ゴツゴツした質感がいい
- ジュエリーもないので少ない出費でできた
ラフカットダイヤモンドの悪いところ
- 持ち歩けない、自宅に置いておくだけ
- 宝石店で追加カットをお願いすると断られる
- 飾り棚を用意しておかないとなくなりそう
追加でカットすると、破損したり割れたりするので「カットはお勧めしません」とメモリアルダイヤモンドの担当者からいわれていました。当初はカットするつもりもないし、ひょっとしたら窓口担当者が「カットしてあるダイヤモンドの注文を採りたいから?」ではないかと疑っていました。
今から思えば、持ち込まれた街中の宝石店からすると「もしも壊してしまったら償いができない」という思いがあったのかもしれません。それに、メモリアルダイヤモンドのラボでカットするときもカッティング専門の職人がカットしているらしく、やはり慎重に行うべき作業なのでおすすめしていなかったのかと思いました。

まとめ|なぜラフカットのダイヤモンドを作ったのか?
大切な遺骨からダイヤモンドを作るときに、削って小さくしてほしくないときは、ラフカットダイヤモンドを利用するといいです。価格表にあるように値段も少しだけ安くなります。今回はダイヤモンドが少しだけ大きいものがとどきました。