夫が「遺骨ダイヤモンドはジルコニア?」と疑うあなたへ

「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたい」。そう夫に伝えたら、「それって、ジルコニアとかいう偽物じゃないの?」と、怪訝な顔をされた。

愛する人を偲ぶ気持ちを否定されたようで、悲しくなってしまいますよね。

今回は、遺骨ダイヤモンドが「本物のダイヤモンド」であること、そして「ジルコニア」との違いについて、正直にお話しします。

「合成ダイヤモンド」は「ジルコニア」ではありません

結論から言うと、遺骨ダイヤモンドはジルコニアではなく、本物のダイヤモンドです。

ジルコニアは、ダイヤモンドの輝きを似せて作られた「模造石」で、セラミックの一種です。歯の詰め物や人工関節など、医療分野でも使われるほど丈夫で安全ですが、ダイヤモンドとは全く別のものです。

一方で、遺骨ダイヤモンドは、遺骨に含まれる炭素から作られる「合成ダイヤモンド」です。人工的に作られていますが、その硬さ、輝き、そして成分は、天然ダイヤモンドと全く同じです。

「合成ダイヤモンド」と「天然ダイヤモンド」の違い

唯一の違いは、「生まれるまでの時間」です。

天然ダイヤモンドは、地球の奥深くで何億年もの時間をかけて作られます。

一方、合成ダイヤモンドは、数ヶ月という短い期間で人工的に作られます。そのため、ダイヤモンドの結晶に微量の不純物が残ることがあり、その不純物によってさまざまな色に輝きます。これが、遺骨ダイヤモンドに「個性」が生まれる理由です。

どちらも本物のダイヤモンドであり、どちらが優れているということはありません。

「人工ダイヤモンド」という呼び方は間違っている?

日本の宝石業界では、天然石と同じ成分で人工的に作られたものを「合成石」と呼ぶことになっています。

そのため、人工的に作られたダイヤモンドは「合成ダイヤモンド」と呼ぶのが正しいとされています。

「人工ダイヤモンド」という言葉は、ジルコニアなどの模造石と混同されやすく、誤解を招くことがあるため、使わないのが一般的です。

国民生活センターからの注意喚起

国民生活センターでも、ジルコニアに「CZ(cz)ダイヤモンド」という名前をつけて売る悪質な業者について、注意を呼びかけています。

「ダイヤモンド」という名前は、本物のダイヤモンドにしか使うことができません。もし、「プラチナ仕上げ」などと書かれている安価なアクセサリーを見かけたら、素材をよく確認することが大切です。

まとめ

遺骨ダイヤモンドは、ジルコニアではなく、本物のダイヤモンドです。

ジルコニアは、ダイヤモンドの模造石です。

人工的に作られたダイヤモンドは「合成ダイヤモンド」と呼ぶのが正しいです。

この記事を夫と一緒に読んで、遺骨ダイヤモンドが「怪しいもの」ではないことを、理解してもらえたら嬉しいです。お母さんを想うあなたの気持ちを、どうか大切にしてください。

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