「ペットと同じ扱いか!」夫が遺骨ダイヤモンドを渋る?死と向き合う映画が教えてくれること

「ペットと同じ扱いか!」夫が遺骨ダイヤモンドを渋る?死と向き合う映画が教えてくれること「なぁ。遺骨ダイヤモンドって、犬や猫のペット用もあるんだろ? ってことは、俺が死んでダイヤになったら、俺はアイツらと同等ってことか!?」

ペットと同じ扱いか!

ペットと同じ扱いか!
ペットと同じ扱いか!

ある日の夜、ソファでゴロゴロしていた夫が、突然そんな理不尽な駄々をこね始めました。「ペットと同じ扱いなんてプライドが許さない」とでも言いたげな、ちょっぴり面倒くさい男のプライド発動です。

映画が教えてくれること

「何言ってるのよ。大切な家族を想う気持ちに、人間もペットも関係ないでしょ」と一蹴しつつも、私は心の中で「ああ、この人は『死』や『遺されること』の本当の意味を、まだちょっと照れ隠しで遠ざけているんだな」と感じていました。

映画の題材になりやすいダイヤモンドですが、残念ながら「遺骨ダイヤモンド」そのものをズバリ扱った映画はまだ見当たりません。けれど、おひとり様の生き方、ペットとの別れ、そして病気や死をテーマにした名作を観ると、「ああ、ここに遺骨ダイヤモンドという選択肢があったら、どれだけ救われるだろう……」と強く感じることがあります。

今回は、夫の「謎のプライド」をひも解きつつ、大切な人との繋がりや終活について考えさせられる、心に響く映画たちをご紹介します。夫と一緒に観れば、少しは死生観が変わるかも!?

ペット・おひとり様・死・病気:心揺さぶる映画たち

ちょっと前の名作から、人生のお金事情に切り込んだ話題作まで、まずは予告編だけでも観てほしい作品を集めました。

1.人との繋がりに気づく、おひとり様たちの物語

恋する、おひとり様

アジアで大ヒットした台湾のラブコメディ。一見、キラキラした恋愛モノですが、本質は「ひとりで生きる快適さ」を知った大人が、友人や仲間という人間関係の中にこそ人生の本当の意味を見出していく物語。自由と責任を持つ現代の私たちに、「老後もこんな風に人生を謳歌したい」と思わせてくれます。

おひとりさま族Aloners(혼자사는사람들)

ホン・ソンウン監督が「人は本当に一人で生きていけるのか」という自らの問いから制作した韓国映画。一人の方が便利な世の中だからこそ、あえて人との交わりの大切さを静かに伝えてくれます。

アイ・アムまきもと

阿部サダヲさん演じる、ちょっと変わった市役所職員・牧本さんが、身寄りのない「おひとり様」の亡くなった方のために、かつての家族や友人を探して奔走する奇跡の物語。山形県酒田市(劇中では庄内市)を中心にロケが行われ、終活や人との繋がりをユーモラスかつ切なく描いています。

2.ペットとの深い絆と、お別れの時間

ネコのお葬式

別れてしまった不器用な二人が、一緒に暮らしていた愛猫「クルム」の他界をきっかけに、お葬式をするために1年ぶりに再会する物語。ペットと飼い主の深い絆、そして別れの悲しさは、まさに「形を変えてでもずっとそばにいたい」という遺骨ダイヤモンドへの想いに重なります。

ペット

解説不要の大人気アニメ映画。そう、まさにペットだって今や大切な家族であり、人間と同じようにダイヤモンドになって主人の元へ還ることができる時代なのです!

3.「死」と向き合い、遺された者の背中を押す映画

葬式の名人

前田敦子さん主演、大阪府茨木市を舞台にした作品。高校時代の同級生の訃報を受け、お通夜のために10年ぶりに集まった友人たちが、なんと棺桶を担いで思い出の母校へと向かいます。型破りなお通夜の中で本音を語り合ううち、ぎこちなかった心が通い合っていく、人と人との繋がりを全肯定してくれる名作です。

老後の資金がありません!

天海祐希さん主演。誰もが直面する「老後資金2千万円問題」に普通の主婦が立ち向かう痛快コメディです。親の葬式代、子供の派手婚など、容赦なく押し寄せるお金の危機をもがきながら笑い飛ばす姿は、現実的な「終活の費用」を前向きに考えるきっかけをくれます。

PLAN75

倍賞千恵子さん主演。「75歳以上が自ら生死を選択できる制度」が施行された架空の日本を描く、衝撃的で心に突き刺さる作品。経済的合理性ばかりを優先する現代社会への怒りから生まれたという本作は、逆に「生きること」の尊さを私たちに強く問いかけてきます。

輝ける人生

長年連れ添った夫の浮気をきっかけに、すべてを失ったシニア女性が、音楽とダンスを通じて人生の情熱を取り戻していくイギリス発の人生賛歌。平均年齢63歳のキャストたちが魅せる笑顔は演技を超えて美しく、「勇気さえあれば、いつでも新しい人生を始められる」と教えてくれます。

夫が「ペットと同等か?」と駄々をこねる理由

ここで、冒頭の夫の言葉に戻りましょう。「ペットと同じダイヤモンドになるなんて、俺のプライドが……」なんて言う彼の本音は、実は「死という現実から目を背けたい怖がりな気持ち」の裏返しです。

「人間の方が上、ペットの方が下」なんていう序列を気にしているわけではなく、ペット用としても普及しているくらい身近な存在になりつつある「遺骨ダイヤモンド」というリアルな選択肢を前にして、自分の死後を想像するのがちょっぴり怖くて、へりくつを言っているだけなんですね。

けれど、これらの映画が教えてくれるように、愛する存在を失う悲しみや、その存在を愛おしく想うエネルギーは、対象が人間であれペットであれ、何一つ変わりません。むしろ、それほど深い愛情の受け皿として、人間にもペットにも同じように作られている遺骨ダイヤモンドは、とても優しく平等な供養の形だと言えます。

まとめ|映画が教えてくれる、死と向き合う心の形

今回は、人生の終着点や、おひとり様の生き方、ペットとの別れを描いた多様な映画をご紹介しました。

『恋する、おひとり様』から『PLAN 75』まで、どの作品を観ても共通して感じるのは、「人は誰しも一人では生きられないし、遺された側の心にはずっとその人の光が残り続ける」ということです。だからこそ、その光を「ダイヤモンド」という形にして手元に置いておくことは、遺された人間の明日を生きる大きな心の支えになります。

ペットと同じだから嫌だ、なんて駄々をこねる夫には、今夜あたり映画『ペット』か『アイ・アムまきもと』あたりを一緒に観せて、愛の尊さをじっくり叩き込んでみようと思います(笑)。

皆さんもぜひ、これらの映画を通じて、大切な人への想いや、これからのご自身の人生の「仕舞い方」について、一歩深く考えてみませんか?

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