メモリアルダイヤモンドジュエリー選びのコツ
メモリアルダイヤを作る楽しみにジュエリーのデザイン選びがあります。この記事ではこのような疑問を解決します。
✓ メモリアルダイヤモンドのジュエリーはたくさんあるだろうか?
✓ 大切なダイヤモンドが引っ掛かりやすいデザインではないだろうか?
✓ いろんなカットにも対応しているだろうか?
✓ ミニダイヤモンドのジュエリーは?
メモリアルダイヤモンドジュエリー選びのコツ
メモリアルダイヤモンドのカタログに載っているジュエリーは、ダイヤモンドが脱落しにくいデザインがそろっています。リングやペンダントからダイヤモンドが 飛び出しているデザインだと、
- 破損
- 欠け
- 紛失
の原因になります。メーカが事前に確かめた推奨デザインから選ぶと安心です。メーカのホームページには50種類ラインナップがありました。(※今回は事前にダウンロードしておいたこちらの価格表を参照ください。)
メーカ推奨のデザインから選ぶ
メモリアルダイヤモンドのカットとジュエリーを合わせる
ラウンドブリリアントカットは ダイヤモンドを美しく輝かせる 多面体のカットのことです。1ct以下のものは ラウンドブリリアントがオススメです。どのカットを選んでも同じお値段です。
✓ ラウンドブリリアントカット:丸い形です。
✓ プリンセスカット:正方形。エレガントです。
✓ ラディアントカット:長方形。大きなダイヤだと重厚感があります。
カラードダイヤモンドにジュエリーを合わせる
✓ プラチナ
✓ イエローゴールド
✓ ホワイトゴールド
から選びます。それぞれ値段が違います(地金の単価X重さ)。ゴールドの値段が上がっているのでもともと高かったプラチナと逆転しているようです。
使う用途からダイヤモンドとジュエリーを選ぶ
普段使いにするか、特別な席に出席するときにだけ使うかでダイヤモンドの大きさが変わってきます。普段使いにする場合は0.1ctでも十分です。1ctもあるような大きなダイヤモンドを職場に毎日つけていくわけには行きません。さりげなくダイヤモンドを身に着けておける大きさは大きくても0.5ctくらいまでだと思います。
特別なイベントへ出席するときだけつけていくダイヤモンドだとすると、1ct以上のダイヤモンドでも大丈夫です。ただし、お葬式で大きなダイヤモンドはふさわしくありません。そう考えると0.1ctの一番小さいダイヤモンドが一番使い勝手がいいように思います。
ジュエリー選びの注意点
ダイヤモンドの大きさによって取り付けられるジュエリーが限定されています。メーカから取り寄せたジュエリーラインナップをみると、各ジュエリーにサイズが記載されています。例えば、価格表の最初に出てくるA001リングの場合、
- A001 ラウンドブリリアント
- 0.1 ct
- イエローゴールド ¥88,000
- プラチナ¥99,000
- 0.25 - 0.5 ct
- イエローゴールド¥104,500
- プラチナ¥115,500
- 0.75 - 1.0 ct
- イエローゴールド¥110,000
- プラチナ¥126,500
となっていて、それぞれ異なった金額が記載されていて、ダイヤモンドの大きさによってリングの値段が変わっています。その理由は、同じデザインでも大きいダイヤモンドをつけるリングは少し大きく作ってあるからです。見た目のバランスと石留めのボリュームによって、それぞれ地金の重さに違いがあるからです。
ダイヤモンドのカットごとにデザインが違う
ダイヤモンドのカットによってデザインが分けてあります。ふたたび価格表を見てみましょう。
- ブリリアントカット用のリング A
- プリンセスカット・ラディアントカット用のリング B
- ブリリアントカット用のペンダント C
- プリンセスカット・ラディアントカット用のペンダント D
と、分けて記載されています。この区分けはジュエリーの型番にも反映されていて、それぞれ A001 B001 C001 D001のように番号が付けられています。
ミニダイヤモンドは専用ジュエリーから選ぶ
さらに、ミニダイヤモンド用のジュエリーもあります。
- ミニダイヤモンド用リング E
- ミニダイヤモンド用ペンダント F
こちらもジュエリーの番号が E001 F001 のように付けられています。ミニダイヤモンドの場合はペア(2個)届きますので、ジュエリーも2個選びます。ご兄弟・姉妹でミニダイヤモンドを1個ずつ申し込まれることもあります。ここのダイヤモンドでは別々のジュエリーを選ぶことができます。
ダイヤモンドを複数個選ぶときはジュエリーデザインも別々にできる
ミニダイヤモンドだけではなく、複数個ダイヤモンドを依頼する場合、ジュエリーのデザインをそれぞれで買えることもできます。たとえば、
- 兄と妹で
- ご夫婦で
- 姉と妹で
同じダイヤモンドでも、ジュエリーで個性がでてくるものです。気に入ったものを選ぶようにしましょう。それが末永く身につけておけることになります。
出来上がるダイヤモンドの大きさは、すこしずつ違うことを覚えていらっしゃるでしょうか。0.25ctで申し込みしたダイヤモンドが実際に出来上がったら0.21ctと0.27ctだったということはよくあります。大きいダイヤモンドをどちらのジュエリーにつけるかを窓口の担当者が最終確認することがよくあります。ケンカにならないようにしましょう(笑)。
インポートジュエリー
多少割高なのかもしれませんが、標準デザインの他にインポートジュエリーデザインというのもあります。こちらは海外のデザインなのですが、日本の職人が取り付けることになっています。
ジュエリーを持ち込む
バブル期のウェディングリングは、薄い指輪で内側を削って貴金属の量を少なくしていたそうです(それが流行りでもありました)。「ウェディングリングから石がおちてそのままになっていたので、ダイヤモンドを取り付けてほしい」という依頼がときどきあります。ジュエリー工房の職人さんから「バブル期のリングは変形しやすいんですよ」と、うかがいました。
- 自動車を運転するときはリングを外す
- 年に一度はジュエリーショップで定期点検してもらう(石が落ちないように)
- 変形しても工房で治せる
と、いわれていました。なので、手元にあるジュエリーへメモリアルダイヤモンドをとりつけるのもよいアイデアです。
じつは、その名残が国産ジュエリーには現在もあるそうで、国産ジュエリーは繊細、海外ジュエリーはどちらかというとしっかりしている(貴金属をたくさん使っている=高い)のだそうです。
ジュエリーの基本知識
みなさんはよくご存じと思いますが、ジュエリーの基本知識をまとめておきます。
地金(じがね)
プラチナ、金、ホワイト・ゴールド、銀などの金属だけでつくった宝飾品で、ネックレス、イヤリング、指輪などがあります。
ジュエリー・デー
11月11日のことです。1986年、宝飾産業の発展と消費者へのアピールを目的に制定されました。日本で宝石の世界共通単位であるカラット(1カラット=0.2g)を導入した日です。
赤割り
金と銅の合金は、赤色を示すので赤金(レッド・ゴールド)またはあかわりと呼ばれています。K18品位のものが最も美しい色相です。
青割り
金と銀の合金のことで、緑色を示すので青金(グリーン・ゴールド)またはあおわりといいます。K18品位が良い色相です。
一文字
小さなダイヤモンドまたは色石を数個一列に並べたデザインの指輪。指輪の枠とリングの間に透かしなどが施された『腰』と呼ばれる部分があります。ダイヤモンドと色石を混合した一文字もあります。エタニティ・リングもご覧ください。
エタニティ・リング
一文字に似ているが、一文字と違って腰がなくリングに直接宝石類、主としてダイヤモンドをセッティングした指輪です。チャーム・リングともいいます。
エッチング
銀や銅などは硝酸や硫酸に腐食溶解しますが、銅や銅板に防蝕剤で紋様を描いてから腐蝕させると塗布していない部分が溶解され、紋様の部分が浮かんできます。この技法をエッチングといいます。
金位
宝飾用に用いる金は銀や銅、プラチナは金、銀、銅、ニッケルなどの合金として硬さのことです。金位とは他の金属の混入割合を示していて、金はK(カラット)で表示されK24、K22、K20、K18などがあります。1000分率でも表現されることがあります。プラチナは全体を1000としてプラチナを含んでいる割合で、日本では1000、950、900、850の四品位制がとられています。
検定と検定マーク
日本では、金位に関する法律上の既定はありません。財務省令の品位証明規定ではK22、K20、K18、K15、K14、K12、K10、およびK9以上の9品位の製品を、全て当該業者の要望にしたがって検定することになっています。検定の後、宝飾品に検定マークが刻印されます。